さて世間はクリスマス。
恋人と過ごすも良し、家族と過ごすも良し。
人によって幸せの基準はそれぞれです。
そんなワタクシめは――――――
仙台でクリスマスを迎えました。
元々予定していた旅行でしたが、同行者のJさんが急遽不参加となり・・・
名乗りを挙げてくれた「サササケ」の貝島コーチと共に、行ってまいりました冬のsendaiに。
極貧旅行に使った宿代+交通費は占めて一万弱。
サスダテ2人にはぴったりなシートの色。蒼の上に橙が被さっているだなんて。
しかしお疲れのコーチは日付が変わる前に眠ってしまい、遠足前夜の子供の如くとらじ。一人起床。
途中に寄るPAで芋煮汁啜ったりしてました。満喫しすぎ。
さて午前五時前の仙台駅に到着した我々は、24時間営業のマックへ駆け込み動くのに頃合いな時間まで過ごす事に。
しかしここでアクシデント発生。
コンタクトレンズに不具合を感じるといって手洗い所に向かったコーチが戻ってきません。
お隣に座るカップルのうち男性がトイレ待ちをしていた間も出てきません。
もしかして寝ちゃってんじゃないだろうな
不安になりつつもただじっと帰りを待っていたワタクシめに、コーチが顔を見せたのはおよそ三十分以上が経ってから。
と「どうしたんですかコーチ。寝てたんですかコーチ」
貝「いや、ちょっと鼻血が出てしまって・・・」
コーチ朝のマックで鼻血出した。
どんなセクシーなドナルド見たんでしょうか・・・
気になる方はサササケのメルフォ辺りに、私の代わりに訊いてきてください。
コーチの予測不可能な行動に早くも敗北を覚えながら、七時を回った頃に漸く始動。
まずは基本のコインロッカーです。
しかしここでまたもアクシデント発生。
荷物をブチ込み、小銭を出し合おうとした瞬間。
貝「・・・私お財布をどこにやったんでしょうか」
と「・・・・・はい?」
コーチ今度は財布落とした。
探してきます!!と走り去ったコーチの後姿を、私はただ見送る事しか出来ませんでした。
どうしよう今回の同行者は、サザエさん以上のドジっこキャラです。
コーチ萌えキャラ説に一人愕然としている間、コーチは無事に財布を見つけ戻ってきました。
暫くコーチではなく「ドジっコーチ」と呼んだ方がいいだろうか、と悩みながら漸くコインロッカーに荷物を預け終え駅構内を徘徊開始。
朝マックでしっかり食べてしまった私とは反対に、コーチは構内の蕎麦屋でしっかり朝食。
ちなみに前回も入ったこの蕎麦屋、中々におかしいです。
誰に向かって言っとんの。
「美味しいですね」とか明らかに同意を求めてるよな・・・
いや確かに美味いけども。
一人メニュー表に感心している間に、コーチは二回目の朝食をしっかり食べ終えてました。
さて今回は市内ではなく、いよいよ松島です。
松島といえば松尾芭蕉!ハチミツとクローバー!!後なんだろうわからん!!
しかしそれ以上にまず伊達スポットです。
噂によれば色んな意味で素敵だという・・・・!!
さてそれはユルい意味か。(例:関ヶ原ウォーランド)
とにもかくにもプルプルしながら松島行きの電車に乗り込みました。
沢山いた学生たちがいなくなると、車内はとても静かでした・・・
その中でコーチが発見したむすび丸コスプレポスター(何)
やばい可愛い・・・
胴体のついたむすび丸可愛くねぇ!!と思ってましたが、このポスターには不思議な魅力がある・・・
これが噂の地球人スーツ。
むすび丸写真集とかあったらいいのに、と呟く私をコーチが黙殺し続けるうちに、漸く目的地に到着。
日本三景の一つと言われる松島!
さてここでおさらいしましょう。今回の目的リストです。
・松島瑞巌寺(政宗様菩提寺)
・みちのく伊達政宗歴史館(なんか噂によるとすっごいらしい)
・光のページェント(クリスマスに来たからには)
・青葉城跡地政宗騎馬像(コーチリクエスト)
・瑞鳳殿(コーチリクエスト・夕日稲荷含む)
・仙台市博物館(水玉三度目の正直!!)
・(あと時間があれば大崎八幡宮!)
更に時間があればバウティスタ号や石ノ森章太郎ミュージアムも行ってみたかったのですが、流石に強硬すぎるのでお預け。
これで次に行く理由も出来ました。
あさてさて、まずは瑞巌寺に連なる天麟院・円通院から。
(お寺はどこの観光地でも大体8時には空いてるので、ステジュール的に先に組んでおくと楽なのです。)
駅から一番近い天麟院(政宗の娘・いろは姫縁のお寺)には猫が沢山いました。
二匹います。
ちなみに写真に写っていないものの、他に四〜五匹いました。まさに猫のお寺。
氷も張ってる様な寒さ。ヒィイ
続いて円通院。(政宗の孫・光宗の菩提所)
こちらは偶然同じ観覧場所にいた方が、余っているからと割引券を分けてくれました(!)
丁寧にお礼を言って、いざ中へ。
山水画と高低のある庭は苔がたくさん生えていて、のどかでした。
庭に詳しいコーチに色々見るべき所を教わり、ゆっくりと観覧。
山水が美しゅうございますなぁ〜
数奇屋の壁が丸く刳り貫かれて、庭の奥が覗けますvv
こういう小道大好きvvv
小道の奥には厨子堂があって、洋風の修飾要素を取り入れたモダンな厨子がガラス越しに拝めます。
トランプの四つの形や薔薇を装飾に用いた厨子堂を見る限り、つまり光宗は不思議の国のア(黙)
おまけにここは小さいながらもバラ園があってビックリです。
続きまして瑞巌寺。
見所が多すぎて何から話したらよいのか判りません。
とりあえず入り口にあったおみくじが凄いシュール。
頭に手ェ突っ込むとは・・・・
姫川亜弓もビックリ白目っぷり。
ちなみに吉でした。
噂の臥龍梅。
咲いてる時に来れたら、それはそれは荘厳なものが拝めるのでしょう・・・
コレ史実では兜を鉢代わりにして持ち帰ったらしいですね。
「あっここの梅マジよくね!?よし持って帰る!誰か植木鉢持って来い」
「戦場にそんなもんありません」
「あー・・・何か代わりに無いの?ないならもういいや、兜使うわ」
そんなやりとりが目に浮かびます史実様。
でも梅の一株を抱き抱えて帰国する姿を想像すると可愛いなと・・・思ってしまいますスイマセン。
さて瑞巌寺内部ですが、気温の低さに加え天井が高い事もあり、底冷えしました・・・
ここでも警備員のおっちゃんが何かと親切にスリッパを持ってきてくれた上にちょっとした講釈をしてくれて至れり尽くせり。
しかしまず室内よりも手前の階段にビックリしましたよワタシ。
たくさんの人が跨いだ証拠といいますか、角の磨り減り具合が尋常じゃない。
手すりや肘掛の様な家具は、使う事で艶が増してより良いものになると言いますが・・・階段も「人が使うもの」なのだなぁとしみじみ。
鑢や鉋をかけるよりも、何万人という人間がただ触れるだけで削れていくモンですな。
++漸く内部++
彫琢一つ屏風一つとっても、手が込んでいてこれは一見の価値アリです。欄間細工マジ惚れ。
藩主の部屋には日が良く入る様にか、廊下のすぐ傍を壁ではなく格子つきにしてあって、何というか・・・
これがBASARA政宗の部屋にあったら間違いなく慶次が顔を覗かせるための場所だな、と・・・・・・・
すいません切腹。
他にも鷹が描かれた場所でつい成実を連想し一人ニヨニヨ。(私的に成実は鷹イメーズィ)
撮影禁止なので内部の写真はありませんが、宝物館も本殿も寒さそっちのけで楽しめます。おぁああああ!!!ってなりますマジで。
そりゃ芭蕉サンも感動するわな!!!
見るべきところを全て見終えた頃、晴れた冬空を見上げコーチとポツリ。
と「ああいう屋根に忍びがいるんでしょうね」
貝「つまりこういう事↓ですか」
⇒
そういう事です。
松島くんだりまで来ても我々はいつもと変わりません。